2020年からの家づくり
先日、東京の新宿で同業他社の皆様方の前で弊社の取り組みをお話しさせて
頂く機会をいただきました。
大仰に言えば、セミナーの講師として講釈を垂れたわけですが、その出来の
具合は...
う~ん 散々でしたね。(^^;)
段取り八分と言いますが、もう少し段取りをしっかりしておくべきでした。
少し反省をしております。
(セミナー会場から建設中の新国立競技場が見えました)
何事も事前の準備というものが非常に大事であるという事ですね。
事前準備と言えば、我々の業界では平成27年7月に公布された
「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」(平成27年法律第53号)
(建築物省エネ法)が、平成28年4月に施行されました。
これまでの住宅の省エネ基準は「エネルギーの使用の合理化に関する法律」
(省エネ法)によってその内容が決めれれていましたが、「建築物省エネ法」の
なかで新たに組み直されました。
この法律によって2020年以降は新しい省エネ基準に従った住宅の建築が義務化され
ることになります。
万人にもわかりやすく省エネ基準を示すように上記の同法律「建築物省エネ法」の
中で建築物の省エネ性能表示制度、
通称BELS「Building-Housing Energy-efficiency Labeling System」(ベルス)と
いう新しい基準を設けました。
これまでは様々な機関によって様々な省エネ性能表示があり、またその表示方法が
それぞれ異なっていましたので、消費者からすれば非常に分かりにくい基準であり
ました。
今後、このBELS(ベルス)が使われことによって、表示が一本化され、第三者機関
の判定による客観的な省エネ基準がわかるようになります。
この省エネ基準、直近改正されたのが平成25年。
2-3年の間に2度も法律が変わってきたわけです。なぜなのでしょうか?
これは、日本のエネルギー問題にもかかわってきている話になります。
日本のエネルギー問題はこれからもっと厳しさを増します。
これは日本のエネルギー自給率が低くこれらを輸入に頼らなければならない事に起因
経済産業省HPより
していることはよく知られた話でありますが、実際東日本大震災以降、ライフ
スタイルの変化などで日本のエネルギー消費量は2割も上がっておりますし、その為
経済産業省HPより
貿易赤字の金額が大きくなってきているのです。
国情からしても省エネ対策によって石油エネルギーの消費を抑えることは、急務
であるといえます。
そんな中でこのBELS制度、お客様や施主様が省エネを積極的に取り組んでいる施工業者
として選ぶ基準になってゆくかもしません。
実際に、住宅のランニングコストが抑えられ、お財布にも優しくなりますよね。
家の生涯的にかかる総コストを抑えたいと考えてらっしゃるお施主様は、ぜひBELSの
基本的な内容を抑えておきましょう。
ではBELSとは具体的にどんな制度なのでしょう?
これは、住宅の一次エネルギー消費量を計算し、5段階評価をつける制度となります。
五段階の評価は★マークで表示され、星の数が多いほど性能が良いことになります。
第三者機関によって認証されますので、当社比!などの良く分からない評価にならない
ので、客観的に住宅の省エネ性能を図ることができます。
では上に書きました「一次エネルギー消費量」って何なのでしょうか?
この度の建築物省エネ法で、「一次エネルギー消費量等級」が新設されました。
これらは、住宅の省エネにおいて本質的な指標である「一次エネルギー消費量」によって
住宅の性能を評価する基準です。
住宅性能評価・表示協会の資料より
H28年基準における一次エネルギー消費量等級4相当の住宅を星2つ、H28年基準における
一次エネルギー消費量等級5相当の住宅を星3つ、それ以上については星を4-5つで評価
する仕組みとなっていて、星が多ければ(最高五つまで)多いほど住宅の省エネルギー化が
されてされているという事になります。
非常に分かりやすくなりました!
2020年からは標準仕様となりますが、アイズホームでは、弊社で建築するすべての物件に
対して事前準備の見地から本年度より(平成30年6月より)全棟BELS表示をしております。
分譲住宅にもしっかりと消費エネルギーをを抑えられる家づくりを行なっているのです。
これは2020年以降、この基準を満たしていない事によって、せっかく購入した家の価値を
損なう事が無い様にとの考えからです。
何事も事前に備えておくことが肝心ですね。
もちろん注文住宅に関しては、高気密高断熱化により冷暖房効率をあげつつ、デザイン性が
高い50年後もしっかりと資産価値を残す家づくりを目指しています。
最新の省エネ住宅のことなら、アイズホームまでお気軽にご相談ください。