皆さんこんにちは!アイズホームの広報担当・ウメムラです。
「光熱費を抑えられる家にしたい」
「いつまでも健康的に暮らしたい」
「明るく心地よい空間が好き」
家づくりでこのように考えている方に、ぜひ知っていただきたいのがパッシブデザインです。
パッシブデザインは、省エネルギーで快適な家づくりを叶える設計手法として注目されている考え方です。
なぜなら、光熱費を抑えるだけでなく、住む人の心も豊かにできるデザインだから。
わたしたちアイズホームは、建築家との家づくりを通じてパッシブデザイン設計を推奨し、施工実績を重ねてきました。
今回は、これからの住宅設計を知るうえで欠かせない『パッシブデザイン』について、具体的な設計方法やメリット・デメリットをお伝えします。
パッシブデザインとは何か
パッシブデザインとは、自然の力を活用して快適な住環境にする設計手法のこと。
太陽光や風などの自然エネルギーを効果的に取り入れ、冷暖房に頼りすぎない住まいを目指すものです。
ところが、多くの人からは「単にエコな家づくり」というイメージがあるようです。間違いではありませんが、パッシブデザインの魅力は環境配慮だけではありません。
パッシブデザインの目的は「住む人の快適性」にあるためです。
自然と調和した心地よい暮らしを追求する、人にも地球にも優しい設計思想。
これからの住宅設計の主軸になっていく考え方です。
パッシブデザインとアクティブデザイン
省エネルギー化を目指す住宅設計手法として、「パッシブデザイン」に対し「アクティブデザイン」という考え方もあります。
2つの省エネ設計手法について、アプローチ・考え方の違いを紹介しましょう。
- パッシブデザイン=自然エネルギーを活用して省エネ化する設計
- アクティブデザイン=高効率な機械を導入して省エネ化する設計
アクティブデザインとは?
アクティブは「能動的・積極的」を意味します。
アクティブデザインとは、省エネ化を図るために最新の設備機器を積極的に導入する方法です。
たとえば、太陽光発電システムやエコキュート、高効率エアコンなどがその例です。
アクティブデザインではこうした設備を活用し、エネルギー消費を抑えながら快適な室内環境を維持します。
一方、パッシブは「受動的、受け身」という意味。
パッシブデザインは、自然エネルギーを効率的に活用できるような建物構造や配置の工夫によって省エネ設計を考えます。
パッシブデザインとアクティブデザインの違い
2つの違いは、活用するのが自然の力か人工的な先進機械かという点ですが、施主にとってはコスト負担に差があります。
パッシブデザインは初期コストが比較的低く、メンテナンスの手間も少ないでしょう。
アクティブデザインは導入・維持コストが高くなる傾向があります。
実際の住宅設計では、両方を組み合わせた計画が一般的です。
基本的な断熱性能を確保しつつ、高効率エアコンや自家発電も取り入れ、省エネと快適性を実現していきます。
自然エネルギーの活用方法
続いて、パッシブデザインの具体的な方法を見ていきましょう。
主に、以下の4つのアプローチがあります。
- 日射熱の活用
- 自然風の活用
- 自然光の活用
- 高気密・高断熱化
日射熱の活用
パッシブデザイン設計では、冬は太陽の熱を取り込み、夏は遮断することで快適な室温を保ちます。
〈日射熱利用の例〉
- 冬場の陽当たりよい方向に大きな窓を設置し、太陽熱で室内を温める
- 蓄熱性の高い素材の床や壁を設置し、昼間の熱を蓄え夜間に放熱する
- 夏の鋭角な日射を、深い軒やルーバーを設けて遮る
冷暖房だけで室温管理するよりも、エネルギー負担を抑えられるうえ、エアコンの風が体に当たらず快適で健康的な暮らしに近づきます。
自然風の活用
パッシブデザイン設計では、冷房利用を最小限に抑えられるよう、自然風を上手く取り入れます。
〈自然風活用の例〉
- 2階と1階の窓をバランスよく配置し、風の通り道を作る
- 吹き抜けを設け、温度差による空気の流れを作る
春先や秋の空気が爽やかな時期なら、風が通り抜ける瞬間を気持ちよく感じられます。
光熱費節約になるうえ、気持ちも晴れやかになる設計です。
自然光の活用
照明の使用を減らすために自然光を取り入れるのも、パッシブデザインの手法のひとつです。
〈自然光利用の例〉
- 南/東向きの大きな窓や天窓を設ける
- 光を取り込む中庭を設ける
実際、こうした考え方のなかった時代の建物では、昼間でも部屋の中が暗いお宅も少なくありません。室内が暗いことは、意外とストレスに感じるものです。
日中は自然の光で暮らせると、気持ちも穏やかになりますよね。
高気密・高断熱化
自然エネルギーを効果的に活用するためには、建物自体の高気密・高断熱化が不可欠です。
〈高気密・高断熱設計の例〉
- 壁や屋根、床に適切な断熱材を施工
- 熱を通さない高性能な窓や玄関ドアを採用する
高性能化により、外部からの熱の侵入や内部の熱の流出を防ぎます。
パッシブデザインのメリットとデメリット
パッシブデザインは、住まい手に優しいメリットが多いものの、注意点もあります。
ここでは、パッシブデザインを採用する際のメリットとデメリットについて解説します。
[メリット1]光熱費を削減できる
パッシブデザインの最大のメリットは、光熱費を削減できること。
自然エネルギーの活用によって、冷暖房の使用頻度が減り、電気代やガス代を抑えられます。光や風を上手く取り入れられると、照明や換気扇の使用削減にもつながります。
[メリット2]健康的な室内環境に
パッシブデザインでは、どの部屋でも機械に頼らず快適な室温を目指します。
エアコンを使っている部屋だけ温かくするのではなく、家全体の心地よさを設計するため、部屋間の温度差が緩やかです。そのため、ヒートショックのリスク低減にも効果的。
また、自然換気しやすいので空気の質も向上し、結露やカビの発生も抑えられます。これにより、アレルギーやぜんそくなどのリスク軽減にもつながります。
[メリット3]心地よさもアップ
省エネ化だけでなく「心地よいな!」と思える空間になる点は、パッシブデザインならではの魅力です。
冬場、日中も薄暗く照明と暖房をつけなければならない部屋と、ぽかぽかと温かい陽だまりの部屋とでは、同じ温度になっていたとしても気持ちが違うでしょう。
自然のリラックス効果の恩恵を受けられる設計手法なのです。
[デメリット1]設計が制約されることがある
パッシブデザインを採用すると、間取りやデザインに制約が生じる可能性があります。
たとえば、太陽光を取り入れられる大きな窓が必要となったり、通風を確保するために部屋の配置に配慮したり、自由な間取りにならないことも。
敷地条件によっても最適なデザインが異なるため、優秀な設計者による検討が必要です。
[デメリット2]パッシブデザインだけで「年中快適」はできない
パッシブデザインは自然エネルギーを活用する設計手法ですが、真夏の猛暑日や冬場のくもりの日などは、冷暖房も活用しなければなりません。
アクティブデザインと組みあわせ、バランスよく住まいの快適を叶えていくものです。
[デメリット3]知識ある依頼先を探さなければいけない
パッシブデザインには具体的な基準や条件計算が難しく、地形や周囲環境から総合的に判断できる設計者の専門知識が欠かせません。
そのため住まい手は、正しい知識のある設計事務所や工務店を見つける必要があります。
横浜でパッシブデザインの家を建てるなら
パッシブデザインを効果的に取り入れるには、専門的な知識と経験が不可欠です。
横浜を拠点に長く地域の工務店として活動してきたアイズホームでは、パッシブデザインを積極的にご提案しています。
丘陵の多いこのエリアの特性を反映し、自然エネルギーを活用した住まいをいくつも設計・施工してきました。
わたしたちの強みのひとつが、専門知識を持つ建築家と一緒に住まい計画を進められること。パッシブデザインと同時に自分らしい暮らしの両立を目指します。
横浜エリアで、快適で健康的な住まいをご検討なら、ぜひ私たちにお声かけください。
まとめ
パッシブデザインとは、自然の力を活用した新しい住宅設計の考え方です。
高性能な空調機械や自家発電設備も省エネルギーに貢献しますが、パッシブデザインと組み合わせることでより快適な住環境を実現します。
また、省エネ・光熱費削減を叶えるだけでなく、住む人の「心地よさ」もアップさせるのがパッシブデザインの大きな魅力です。
アイズホームでは、パッシブデザインを積極的に採用し、設計・施工の実績を重ねてきました。
ご興味のある方は、ぜひモデルハウス見学をご活用ください。
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