子ども部屋は5畳だと狭い?年代別利用から最適な広さの考え方

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皆さんこんにちは!アイズホームの広報担当・ウメムラです。

間取り打ち合わせのポイントのひとつ、子ども部屋の広さ。
最近は4〜5畳ほどのコンパクトな個室にする家も増えています。

しかし、家づくりのタイミングによっては、お子さんがまだ小さかったり何人家族になるかわかっていなかったり、先が見通しにくいケースも。

「5畳だと狭くないだろうか」
「成長してからも使いやすいサイズはどのくらい?」

など、最適な広さに悩むご家族もいます。

今回は、子ども部屋の広さの広さについて解説します。
近年ミニマルな個室が選ばれるようになった背景や、お子さんの年代別の使い方も紹介しますので、ご家族に合った間取りのヒントにしてくださいね。

子ども部屋のベストな広さは

子ども部屋の広さに対する考え方は、変化してきています。

つい10年程前までは、「子ども部屋は6畳程度に」と要望されることが多かったのですが、近年は比較的コンパクトな広さに設定する家が増えました。

最近の住宅設計では4〜5畳程度の比較的コンパクトな子ども部屋が主流となっています。

ちなみに1畳は、関東間では88cm × 176cm、およそ1.55m²です。

〈参考〉
6畳:360cm × 270cm、9.3㎡程の空間
4.5畳:270cm× 270cm、7.3㎡程の空間

地域によって1畳の定義に誤差があるものの、6畳と4.5畳を比較すると2平米程の差があります。
従来よりも、ひとまわり小さな個室が選ばれるようになっていることがわかります。

5畳の子ども部屋が多い理由

近年、5畳程度の子ども部屋が主流となっているのには、現代の家族のライフスタイルや住宅事情が反映されています。
コンパクトな子ども部屋を選ぶ方が増えている理由を、3つの観点から解説します。

子ども部屋で過ごす期間が短い

子ども部屋を5畳程度にする理由の一つは、子どもが実際にその部屋で過ごす期間が限られているからです。
子どもの成長に伴い、部屋の使用頻度や用途は変化します。

実際に個室としてしっかり使われるのは中学生から大学生くらいまでと言われます。
その時期になるまでは親の目の届くリビングなどで過ごす時間が長く、また、その時期を過ぎると大学進学や就職で家を離れる可能性もあるでしょう。

上記のケースでは、個室が必要な時間は10年前後。現在の木造住宅の寿命は50年以上と考えると、短い期間のためのお部屋なのです。

家族のコミュニケーションを優先

家族のコミュニケーションを重視する考え方が広まっていることも、理由のひとつと考えます。
限られた敷地面積を最大限に活用できるよう、子ども部屋をコンパクトにする分、リビングなどの共有スペースを広く確保する考え方です。

たとえば、セカンドリビングやプレイルームのスペースを確保すれば、家族が集まりやすく、コミュニケーションが活発になります。
さらに、学習できるスペースもあるリビングなら、子どもの様子を親が自然に見守ることができ、宿題などのサポートもしやすい環境をつくれます。知育的な研究の視点から見ても、個室よりもリビングやダイニングなどでの勉強のほうが能率がいいのだとか。

コンパクトな子ども部屋の設計は、子どもの孤立を防ぎ、家族の絆を深める効果があると言えるでしょう。

可変性のある間取りが求められるように

将来的な間取り変更・リフォームを見据えた可変性ある間取りの理解が進んだ点も理由のひとつ。
子どもの成長や家族構成の変化に合わせて、柔軟に対応できる間取りが求められています。

たとえば、5畳程度の部屋を2つ隣接して設置すれば、将来的に間仕切りを取り払って1つの大きな部屋にできます。子どもの独立後は、両親のその時の生活スタイルにフィットする空間にするアイデアです。

5畳程の広さは、柔軟な対応がしやすいと評価されています。

年代別子ども部屋の利用例

子ども部屋の役割は成長に合わせて変化していきます。
続いて、年代別に子ども部屋の利用例・どのような家具を置くかを紹介します。

幼児期(0〜6歳)

幼児期は、子ども部屋を個室として使用する必要性は低いでしょう。
この時期は、親の目が届きやすいリビングなどの共有スペースで過ごすため。
設置する家具の例としては、おもちゃや衣類を収納する棚など。おもちゃ置き場や着替えのお部屋として活用されているご家庭が多いです。

小学生期(7〜12歳)

小学生のうちは、自分の部屋で勉強するための移行の時期になるでしょう。個人の趣向がでてくるので、好きなおもちゃや本などを並べ、集中して遊べるお部屋にもなります。
お子さんの性格にもよりますが、ひとりで眠るようになる子もいるでしょう。

設置する家具の例としては、学習机や本棚、ベッドなど。

中学〜大学生期(13〜22歳)

中学生以上になると、プライバシーや学習環境の確保がより重要になります。
この時期には、集中してテスト勉強をしたり、趣味の時間をつくったり、部屋で過ごす時間が増えるでしょう。
子ども部屋の役割の中心になる時期といえます。

設置する家具の例としては、学習机、本棚、ベッド、趣味のものを収納する棚やクローゼットなど。

社会人以降(23歳〜)

社会人になると、子ども部屋の使用頻度は大きく変化します。
就職や結婚で家を離れる可能性も。

住み続けるケースでは、着替えや就寝、在宅ワークなどが部屋の主な役割になります。
家を離れたケースでは、帰省時の宿泊や、荷物を置いておくためのスペースになるでしょう。

子ども部屋の広さや使い方は、子どもの年代だけでなく、家族構成やライフスタイルによっても変わってきます。
成長を見据えつつ、柔軟に対応できる空間づくりが大切です。

子ども部屋の広さは長期的な視点で考えよう

子ども部屋の広さを決めるには、長期的な視点が重要です。
なぜなら、成長にともなって部屋の役割が変化していくため。
長期的な変化を見据えて広さを決めておくと、将来的なリフォームの手間やコストも抑えられます。

たとえば、2人きょうだいなら、以下のような可変する間取りも可能です。

  1. 幼児から小学生期:10畳程度の広めフリースペース。
  2. 中学生から大学生期:部屋を仕切って2つに分割。5畳ずつの個室に。
  3. 独立後:個室を再び一つの大きな部屋に戻し、両親の趣味部屋やゲストルームとして活用する

なお、広さだけでなく、以下のようなポイントにも気を配る必要があります。

〈新築時のポイント〉

  • 1部屋でも2部屋でも使いやすい窓や扉・照明の配置にする
  • 壁を取り払えるように構造壁を計算する
  • 可動式の間仕切りや収納棚をつくる

このような可変性のある間取りなら、子どもの成長や家族のライフステージの変化に柔軟に対応できます。

上記以外でも、家族のニーズに合わせて住空間は変えられることを知っておくだけでも、新築時の間取りの悩みが軽減されますよ。

まとめ

子ども部屋の広さは、家づくりで悩む方の多いポイントのひとつ。
最近の傾向としては、家族のコミュニケーションや面積の有効活用を重視した4〜5畳の広さが主流となってます。

大切なことは、広さだけでなく、将来的な可変性をしっかり考慮することです。
子どもの成長に合わせて、部屋の役割や必要な広さは変化していきます。
長期的な視点でライフスタイルにフィットした間取りを考えていきましょう。

アイズホームでは、ご家族の要望に合わせた子ども部屋の提案を行っています。
経験と知識を基に、ライフスタイルの変化に対応できる、最適な間取りを考えます。

家族の未来を見据えることは、家づくりの基本でもあります。
子ども部屋の広さや間取りだけでなく、永く快適な住まいの設計について知りたい方は、ぜひ私たちにお声かけください。

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子どもの成長に寄り添い、家族の絆を深める理想の子ども部屋づくりを、アイズホームがサポートします。