災害に強い家を建てる|4つの視点とチェックポイント

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皆さんこんにちは!アイズホームの広報担当・ウメムラです。

最近は地震や大雨など、思いもよらない災害が増えていますよね。
家族みんなが安心して暮らすためにも、“もしも”の時に備えることが大切です。

家づくりでの災害対策について、このような不安はありませんか。

「災害が心配だけど、実際どんな家がいいの?」
「具体的にどこに気を付けたらいい?」

今回は災害に強い家にするための4つのポイントを紹介します。

具体的なチェック方法や新築時に備えたい設備もお伝えしているので、ぜひ参考にしてくださいね。

災害に強い家を判断する4つの視点

「地震大国ニッポン」と呼ばれるほど、地震発生率が高い日本。
加えて、温暖化による台風や豪雨被害も年々増えています。

災害に強い家を判断するためには、以下の4つの視点を考えることが大切です。

  • 立地
  • 構造
  • 間取り
  • 設備

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

[1]立地

災害に強い家を判断するには、立地=場所選びが重要です。
なぜなら家を建てる場所によっては、災害の危険が高いエリアがあるため。

たとえば、川の近くでは、台風や豪雨による床下・床上浸水のリスクが考えられます。
山のふもとや崖の近くも、土砂崩れや落石が起こる危険が。

また、地盤が弱い場所では、地震が起きたときに家が揺れたり沈んだりする可能性があります。

[2]構造

構造とは、家を支える骨組みのこと。
地震や台風などの自然災害がおきたときに、家がどれだけ頑丈かを決める要因です。

現代の新築構造では、大地震によって倒壊することはまずないものの、繰り返しの余震によって骨組みが傷んだり、建物が歪んで住み続けることが難しくなるリスクがあります。

[3]間取り

災害に強い家のためには、間取りにもポイントがあります。
なぜなら、無計画な間取りでは柱や壁の位置が偏ってしまい、地震や強風の力をうけた時に負荷が偏ってしまう恐れがあるため。

たとえば、日本でもつい数十年前までは構造計算する風習がなく、柱・壁の位置が偏っている間取りの家が多く残っています。
いわゆる「田の字型」と呼ばれる典型的な日本家屋の間取りは、襖で仕切られ広い空間にほとんど壁がない状態。こうした家は大地震に耐えられず屋根が崩落する恐れがあるため、現代では注意喚起されています。

[4]設備

家族の安全を守るには、“もしも”の時に役立つ設備も大切です。
地震や台風で、家自体は被害が起こらなかったとしても、何日も停電・断水がおこる可能性があります。
復旧するまで、最低限の生活ができる設備を考えましょう。

平常時から災害後まで使える設備も、防災に強い家づくりの柱のひとつです。

災害に強い家のチェックポイント

災害に強い家を判断するポイントや災害時のリスクについてみてきました。
具体的にはどんな点に気をつければよいのでしょうか?
チェック方法を紹介していきます。

[1]立地

まずは災害リスクが低い立地を選びましょう。
チェックするには以下の方法がおすすめです。

  • 市区町村のハザードマップを確認する
  • 過去の地盤調査結果を参照する

ハザードマップとは、地域ごとの災害リスクを色別で示した地図のこと。

津波や洪水、土砂災害など危険区域に当てはまるかどうか、オンライン上で住所を入力するだけで簡単に調べられます。

国土交通省の「重ねるハザードマップ」が利用しやすいですよ。

また、過去の地盤調査結果を参考にするのもおすすめです。
各市町村や地盤調査会社は、過去に行った地盤調査の結果を公表しています。

家を建てるエリアを事前に調べておき、地盤の強さを予想できます。

地盤調査や改良工事については、「地盤改良工事ってどんな工事?工法から気になる費用まで」で解説しています。

[2]構造

構造は災害から家を守る要です。地震の揺れから建物を守るために、以下の2点をチェックしましょう。

  • 耐震等級が3であること
  • 耐震構造と制震構造が掛け合わせられていること

ひとつは、耐震等級
耐震等級とは、建物が地震に対してどれくらい強いかを示す基準です。数字が大きくなるほど、耐震性が高いと評価されます。

耐震等級1:建築基準法を満たした基準
耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の強さ
耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の強さ。消防署や警察署にも採用

もう一つは、耐震構造と制震構造の掛け合わせです。

耐震構造:地震の揺れに耐える構造
制震構造:揺れを軽減して衝撃をやわらげる

柱・梁・筋交いの組み合わせ方や金物の使い方で揺れに耐える『耐震』と、揺れを小さくする制震ダンパーなどの『制震』が、どちらも採用された構造になっていると安心です。

なお、アイズホームでは、注文住宅も分譲住宅もすべて耐震等級3をクリアしています。
アイズホームは「耐震等級3」の家をつくっています!

[3]間取り

災害に強い家を考えるなら、以下の2点を確認してください。

  • シンプルでバランスの良い間取りになっていること
  • 構造計算で許容応力度計算がされていること

正方形や長方形のシンプルな間取りは構造強度が高く、耐震性や耐風性にすぐれているのがメリットです。

必ず確認すべきなのは、構造計算されているかどうかです依頼する企業が、間取りの確定前の構造計算を行う体制であるか確かめてください。

さらに、構造計算の方法も重要です。「許容応力度計算」というしっかりした計算方法によって1棟づつ検査されていることをチェックしましょう。

構造計算は、建物の柱や筋交い・構造壁の位置を確認し、バランスよく負荷を受けられるかどうかチェックする作業のこと。
耐震対策を重視している企業なら、外部の第三者に許容応力度計算等の精密な構造計算を依頼していることが多いでしょう。

[4]設備

万が一、災害が起きたときに活躍する設備を取り入れるのも大切です。

チェックする方法としては、間取りや設備を決める際に以下を考えましょう。

  • 停電、断水になった時の対策ができるようになっていること
  • 食料や飲料水を備蓄できるようになっていること

ポイントは災害時だけでなく、日常生活でも活用できる設備を選ぶことです。

おすすめしたい設備は、次の章で詳しくお話します。

新築時に備えたい災害対策5選

災害に強い家を考えるなら、災害が起こったときはもちろん、災害が起こった後の暮らしも考えておきましょう。

ここからは、新築時に備えたいおすすめの災害対策を5つご紹介します。

[1]自家発電

近年の災害は、建物そのものに被害は少なくても、停電が長期化することが考えられます。自家発電設備があれば、断線や停電になっても夜間の照明やスマホの充電ができるため便利です。

自家発電は主に3つあります。

  • 太陽光発電:屋根の上に太陽光パネルをのせて発電する
  • 蓄電池:太陽光発電によって発電した電気を蓄える
  • V2H:電気自動車の大容量バッテリーを家庭用の電源として使う

自家発電は機種や容量によって、初期費用が100〜200万円と高額です。

補助金を申請できる地域もあるので、検討中の方は事前に自治体に確認しておきましょう。

[2]エコキュート

エコキュートは、空気中の熱を使ってお湯を作る省エネ型の給湯器です。電気料金が安い夜間にお湯を沸かしてタンクに溜めるため、オール電化でも電気代を節約しながら給湯できる点が人気。

タンク内に常に大量の水(お湯)が溜めてある状態なので、断水になっても一時的にタンク内の水を生活用水として使えます。
一般的なエコキュートのタンク容量は、370リットル。災害時には心強いですよね。
なお、タンク内の水は飲用できないため、飲み水は別で用意してください。

[3]シャッター

シャッターは、強風で飛んでくる飛来物から窓ガラスを守ります。万が一、窓ガラスが割れても、シャッターを閉めれば雨や寒さをしのげます。

また、火災時の延焼を防げるメリットも。
近くの建物が火事になると熱で窓ガラスが割れ、燃え移る危険性があります。
シャッターを閉めておくことで延焼を防ぎます。

シャッターは後付けもできますが、足場の設置や輸送費用がかかるため、新築時に設置しておくのがおすすめです。

[4]造作家具

おしゃれな置き型家具もすてきですが、造作家具は壁や床にビスで固定するため、揺れがきても転倒や移動、落下の心配がありません。

たとえば、

  • ウォークインクローゼット
  • 可動式の収納棚
  • 備え付けのデスク

などがあります。

[5]ストック収納

非常食や飲料水、ガスボンベ、電池などをまとめられるストック収納があると、災害時も心強いもの。災害前にスーパーやドラッグストアで品薄になっても、必要なものが備蓄されていると安心です。

最近では、キッチンに近いパントリーの中にそうした備蓄ができるように考える方も多いですよ。

パントリーの設置のコツについては、こちらの記事でも紹介しています。
パントリーの間取り配置ー3つのタイプと設計のポイント

横浜で災害に強い家を建てるなら

アイズホームの主な施工範囲である横浜市・川崎市は、海に近いうえ丘陵地も多いエリア。決して地震・土砂災害のリスクが低い地域とはいえません。

アイズホームでは、最高ランクである耐震等級3の家づくりに取り組むことで、たび重なる地震にも耐え、ご家族の安全と大切な家財を守る家づくりをしています。

また、電気やガスの力だけに頼らないパッシブデザインを積極的に提案し、自然エネルギーを活用して快適な生活空間を実現する設計にも注力しています。

アイズホームには、経験豊富な住宅のプロがそろっています。
何から始めたらいいか分からない方は、ぜひアイズホームにご相談ください。

まとめ

災害に強い家を建てるための4つのポイントを紹介しました。

  • 立地
  • 構造
  • 間取り
  • 設備

災害そのものを防ぐことはできませんが、災害に強い家づくりはできます

アイズホームでは、10年後も50年後も永く安心して暮らせる家づくりをサポートします。家づくりの際はもちろん、住んだ後もお困りごとがあればお気軽にご相談ください。

家族みんなが安心できる確かな家を、わたしたちと一緒に創りましょう。

お問い合わせは、公式LINEでも承っています。
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