自然素材とは?健康な家づくりのために知っておきたい知識

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皆さんこんにちは!アイズホームの広報担当・ウメムラです。

優しいぬくもりを感じられそうな自然素材の家。
健康を大切にするご家族から、人気が高まっています。

しかし、肝心の自然素材とは、どのようなものなのかよく分からず、疑問を感じている方もいるようです。

「自然素材って結局、どんなもの?」
「デメリットは本当にない?」
「どんな建材を選べば良いの?」

今回は、そんな疑問にお応えします。

自然素材とはどういうもの?

自然素材とは、人工的な化学物質を含まない、天然の素材のことを指します。
木材、土、石、紙、綿、麻、竹などが代表的な例です。
自然素材を多く採用して建てられた住宅は「自然素材の家」と呼ばれ、年を追って人気を集めています。

その背景には、シックハウス症候群への懸念があります。
化学物質を含む建材から発生するホルムアルデヒドなどの有害物質が、健康に悪影響を及ぼすことが知られています。
自然素材は、これらの化学物質を含まないため、安全で健康的な住環境を叶えられます。

ただし、自然素材にもメリットとデメリットがあります
自然素材の家を選ぶ際は、そのメリットとデメリットを十分に理解し、家族の暮らしに合ったバランスを見つけることが大切です。

自然素材の代表的な建材

続いて、住宅に使われる自然素材にはどんなものがあるのかをご紹介します。
ここでは、採用されることの多い3つの自然素材をピックアップしました。

無垢の床

無垢材とは、一枚の木からそのまま切り出した板のこと。
無垢の床は、木本来の美しい木目や温かみを感じられる自然素材です。

特徴は、樹種によって異なる色合いや質感を楽しめる点。
例えば、オーク(ナラ)材は、明るい黄色かがった色味で、ナチュラルなカフェ風のインテリアに似合います。
一方、ウォールナット(くるみ)材は、ダークでかっこいい印象を演出します。

無垢材のもう一つの特徴は、調湿性に優れている点。湿気を吸収・放出することで室内の湿度を調整してくれます。
さらに、踏みしめたときの優しい肌触りや、時間とともに味わい深い風合いに経年変化していくのも、無垢材ならではの特徴です。

漆喰や珪藻土の内壁

漆喰と珪藻土は、ともに自然素材を使った伝統的な内壁材です。
漆喰は、消石灰、砂、水を混ぜて作られる白色の塗り壁。
珪藻土は、珪藻という海洋プランクトンの化石を主成分とした塗り壁です。

どちらも調湿性や吸放湿性に優れ、湿気やニオイを吸収してくれます。また、空気をキレイにする作用から、アレルギー対策としても効果的。

漆喰は白く美しい仕上がりが、珪藻土はナチュラルでやさしい質感が特徴です。
塗り壁ならではの不均一な表情や、素材感を活かしたインテリアを楽しめます。

和紙

日本古来の紙である和紙も、天然の木から創り出される天然素材として、住宅に多く採用されています。
和紙を使った住宅建材には
・襖や障子
・照明シェードやランプ
・壁紙(和紙クロス)

などが挙げられます。
障子や襖は、昨今は丈夫さを優先した化学素材のものもありますが、手漉きの和紙を使えば、一枚一枚表情が異なり味わい深い風合いを楽しめます。
和紙を壁紙(クロス)として使用することも人気です。湿気によく馴染み、調湿効果も期待できます。表面強度が高く、傷つきにくいというメリットもあります。

自然素材ならではの柔らかさと温もりを感じられる和紙は、現代の住まいにも取り入れやすい素材です。

自然素材の家のメリット4選

自然素材の家には、さまざまなメリットがあります。
ここでは、健康的な暮らし、調湿機能、蓄熱機能、経年変化の4つの観点から、その利点を探っていきましょう。

[1]健康的な暮らし

本来の自然素材は、化学物質を含みません
そのため、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドなどの有害物質の発生を抑えられます。アレルギー対策としても効果的です。
自然素材に触れる心地よさから、心身ともにリラックスできる環境を作れます。

[2]調湿機能

無垢材や漆喰、珪藻土などの自然素材は、湿気を吸収・放出する調湿性に優れています。
湿度が高いときは湿気を吸収し、乾燥しているときは湿気を放出することで、室内の湿度を快適な範囲に保ってくれます。
珪藻土素材の壁用タイルなども有名ですね。
結露やカビの発生を抑える効果も嬉しいポイントです。

[3]蓄熱機能

自然素材の中でも、土や石などの高密度の材料は、熱を蓄える蓄熱性があります。
日中に蓄えた熱を夜間に放出することで、室温の変動を和らげ、冷暖房の負荷を軽減。省エネ効果も期待できます。

[4]経年変化

自然素材は、時間とともに味わいを増していくのが魅力の一つ。

たとえば、無垢の床材は、使い込むほどに深い色合いと艶が生まれます。土壁や漆喰は、年月を経るごとに風合いが増し、味わい深い表情に変化していきます。
自然素材の家は、住み手とともに成長し、世代を超えて受け継がれていく住まいなのです。

自然素材の家は、健やかで快適な暮らしを支えるとともに、時を経ても変わらない価値を持つ住まいです。
アレルギー体質や化学物質に敏感な方、小さなお子さんがいるといった家族におすすめしています。

自然素材の家のデメリット3選

自然素材の家には、多くのメリットがある一方で、デメリットもいくつか存在します。
ここでは、コストが高い、メンテナンスが必要、変形の可能性の3つのデメリットについて、知っておきましょう。

[1]コストが高い

自然素材は、加工や流通のプロセスが少ないため、一般的に人工材料よりもコストが高くなる傾向があります。
特に、無垢材や手漉きの和紙など、手作業で製造される材料は、価格が高くなります。
また、自然素材は施工の技術や手間も必要です。無垢の床を1本1本色味を考えながら敷いたり、塗り壁を左官で仕上げたりする作業には、高い技術が求められます。
そのため、施工コストが高くなります。

[2]メンテナンスが必要

自然素材は、経年変化によって味わいが出る反面、定期的なメンテナンスが欠かせません。無垢の床材は、表面を保護する必要があるので、数年ごとにワックスを塗りましょう。
土壁や漆喰は、亀裂や剥がれが生じる可能性があるため、補修が必要になることもあります。

[3]変形の可能性

自然素材は、湿気や温度の変化に敏感で、膨張や収縮を繰り返します。

たとえば、無垢材は季節によって伸縮するため、施工時の含水率管理をしていても、経年変化で隙間が空いてしまうことがあります。土壁や漆喰は、乾燥によって亀裂が生じやすい素材です。

自然素材の特性を理解した、適切な施工と管理が求められます。

自然素材の家は、素材のもつ魅力を最大限に引き出すことができる反面、コストやメンテナンスの面でのデメリットがあることも事実です。自然素材のメリットとデメリットをよく理解し、ライフスタイルや予算に合った選択をすることが大切ですね。

自然素材の家を建てるには?

自然素材の家を建てるときに大切なのは、工務店の考え方を確認することだと考えます。
前述の通り、素材への知識や理解が重要であるため、施工実績や技術のある施工先選びが大切なのです。

わたしたちアイズホームはといえば、ご家族の健康のために、住まいに自然素材を含めるのは大賛成です!

例えば、一般的には科学的な薬剤が利用される床下の防蟻剤にも、アイズホームでは天然素材を採用しています。
アイズホームの自然素材の提案については、下記のブログでもご紹介しています。
『アイズホームおすすめの素材をご紹介!~ホウ酸(防蟻剤)~』

健康に過ごしたいという思いを大切にし、多くの自然素材の家を施工してきました。
自然素材のメリットとデメリットをよく理解し、ライフスタイルや予算に合わせて各部位の素材を提案します。
自然素材の家をご希望の方は、ぜひアイズホームにご相談ください。

まとめ

自然素材の家は、化学物質を含まない天然の素材を使用することで、健康的な住環境を実現します。

無垢材、漆喰、珪藻土、和紙などの代表的な自然素材は、調湿性や蓄熱性に優れ、室内の湿度や温度を快適に保ってくれます。
時間とともに味わいが増す経年変化も魅力の一つです。

ただし、自然素材は人工材料よりもコストが高く、定期的なメンテナンスが欠かせません。
自然素材の家を建てる際は、素材の特性を理解し、施工実績のある工務店を選びましょう。

メリット・デメリットを踏まえ、ライフスタイルや予算に合った選択をすることで、自然素材のもつ魅力を最大限に活かした住まいを実現できるでしょう。

アイズホームでは、ご家族の健康を育む自然素材の採用を提案しています。
もちろん、価格やメンテナンス方法も丁寧にお伝えし、お住まい後もサポートいたします。

優しいぬくもりのある自然素材の家を、わたしたちと創りましょう。