皆さんこんにちは!アイズホームの広報担当・ウメムラです。
冬場になると、ヒートショックによる事故が増加します。
高齢の方への健康配慮に注目が集まりがちですが、数十年先まで健康に暮らす家を建てるなら、根本的な防止策を知っておきたいですよね。
「ヒートショックはどうすれば防げるか?」
「家づくりで対策できることは?」
今週は、ヒートショックを予防する家づくりについて、2回に分けて解説しています。
後編の今回は、ヒートショックが起こりやすい部屋や、健康的な家づくりのために気を付けるべき点についてお伝えします。
なお、ヒートショックが起きる仕組みなどを解説した前編は、こちらからチェックしてくださいね。
▷『冬場のヒートショックを防ぐには?家づくりでできること【前編】』
ヒートショックが起きやすい場所は
ヒートショックは、急激な温度変化によって引き起こされる健康障害です。冬場の家のなかで発生しやすく、以下の場所では特に注意が必要です。
浴室・洗面室
浴室は、ヒートショックが最も起こりやすい場所です。
暖かい部屋から寒い浴室に移動し、さらに熱い湯船につかることで、短時間のうちに体が大きな温度変化にさらされます。
トイレ
トイレへの移動でも、ヒートショックのリスクがあります。
多くの日本の住宅では、トイレまで暖房しないケースがほとんどですよね。また、たいていの家ではトイレに小窓があるので、小さな空間をすぐに冷やしてしまいます。そのため、暖房の効いたリビングとの温度差が大きくなりがちです。
廊下
廊下は、玄関や窓に面していると特に外気の影響を受けやすく、温度が低下しやすい場所です。
たとえば夜間や明け方にトイレを利用するときなど、起床直後の血圧が低い状態での移動には注意が必要です。
これらの場所での温度差を抑えることが、ヒートショック予防の鍵となります。
ヒートショックを予防する住まいの対策
ヒートショックを予防するために、家の中がどこも温かい状態になっていることが理想です。
ここでは、新築やリフォームでできる効果的な住まいの対策を紹介します。
浴室・洗面室を暖房する
洗面室は、寒暖の差が生じやすい場所の一つです。新築・リフォームによって以下の対策ができます。
- 浴室暖房乾燥機の設置
- 浴室床暖房の導入
- 洗面室パネルヒーターの設置
- 洗面室の床・窓の断熱UP
浴室暖房で入浴前に浴室を暖めておくと、湯船から立ち上がった瞬間の急激な血圧変化リスクを軽減します。
湯沸かし中に、浴室扉を開けた状態で浴室暖房を稼働させ、洗面室まで暖めておきましょう。
浴室の床を温められる浴室内床暖房や、洗面室の壁面に設置するパネルヒーターも注目されている設備です。
暖房器具以外では、洗面室の床を熱伝導率の低いクッションフロア材にしたり、断熱性の高い窓サッシに替えたりといった工夫もできますよ。
こうした暖房設備で洗面室をあたため、入浴時のヒートショックリスクを軽減します。
窓を断熱する
窓は、住宅の中で最も熱が逃げやすい場所です。一般的な日本の住宅環境では、家の中の熱の58%が窓から流出するとされています。
窓の断熱性能を高められると、熱損失が小さくなり、部屋を早くあたためられるようになります。
- 樹脂サッシ・Low-Eガラスなどの断熱窓の採用
- 内窓(二重窓)へのリフォーム
- 断熱カーテンの使用
外気温の影響を最小限に抑え、室内の温度を安定させましょう。
家全体を均一に暖める
住宅内の温度差を解消するには、リビングだけではなく、廊下や玄関も含めてどの部屋も均一に暖める「考え方」に変えなければなりません。
過ごしていない部屋を暖めるのは勿体ないと考えてしまいがちですが、日本でも北海道や東北エリアではセントラルヒーティングが主流になりつつあります。
寒いエリアほど、健康に過ごすために家全体を暖房しているのです。
家全体の温度を均一に暖房するには、以下の方法があります。
- 高気密・高断熱設計
- 全館空調システムの導入
建物自体が十分な断熱性能を備えることが大前提です。壁・屋根・床に適切な断熱材を施工し、断熱性の高い窓を採用しましょう。
全館空調は、まさに注目を集める設備。詳細は、以下のブログでも解説していますので、ぜひご一読ください。
◆参考:『全館空調とは?メリット&デメリットやエアコンとの違いを解説』https://ishome.yokohama/blog/zenkankuchou-toha/
導入しやすい全館空調を選ぼう
全館空調は、1台の空調機で家全体の温度を管理するシステムです。健康的な温熱環境に関心の高いご家族から選ばれている一方、新築に導入するのに150〜300万ほどの初期コストがかかる点や、メンテナンスがしづらそうと不安に感じる方もいるよう。
わたしたちアイズホームでは、家庭用エアコンで全館空調を叶える「松尾式全館空調」をおすすめしています。
通常の全館空調システムは初期導入コストに数百万円かかってしまうのに対し、松尾式は家電量販店で購入できる一般的なエアコンを使用するため、導入コストも故障時の交換もぐっとハードルが下がります。
◆参考:アイズホームの松尾式設計術 https://ishome.yokohama/about/matsuosekkei/
詳細は、来週の記事でも紹介しますので、楽しみにお待ちくださいね!
▷coming soon......
まとめ
冬場のヒートショックは、日本の住まいの大きな課題です。
悲しい事故を防ぐため、家づくりの段階から対策を講じましょう。
- 浴室・洗面室には暖房設備を設置する
- 窓の断熱性能を高め、室内の温度を安定させる
- 全館空調システムを導入し、1部屋だけでなく家全体を暖房する
生活習慣での対策だけでなく、建築の技術でさまざまな対策が可能です。
新築やリフォームを検討している方は、必ず温熱環境に配慮しましょう。
アイズホームは、健康的な家づくりを提案しています。
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