都市型住宅にこそおすすめ!中庭のある家のメリット・設計のコツを解説 ~前編~

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皆さんこんにちは!アイズホームの広報担当・ウメムラです。

注文住宅の間取りで人気の「中庭」。家づくりを検討していて、気になる方もいるのではないでしょうか。

たとえば都市部の密集した立地で、日当たりやプライバシーを確保する方法として中庭を設計するのもおすすめです。

しかし「実際にはどんなメリットやデメリットがあるのだろう?」と疑問に思う方もいるでしょう。

そこで今週は、中庭を採用するメリット・デメリット、設計のコツを2回に分けて解説します。
前編の今回は、中庭とはどんなものか、どんなメリットがあるのかをまとめました。

都市部でも明るく自然を感じて暮らしたい方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

中庭にはどんなスタイルがある?

中庭とは、建物や壁、外の塀に囲まれた住宅内にある屋外スペースです。

特徴は、一般的な庭よりも囲まれているためプライバシー性が高い点。また、中庭に面した外壁が増える分窓も多く設けられ、通風や日当たりの確保にも役立ちます。

中庭は、建物を上空から見たときの形によって以下の3つのパターンに分けられます。

  • コの字型
  • ロの字型
  • L字型

コの字型でつくる中庭

中庭の3つの辺を建物で囲う「コの字型」は、最も一般的な形です。
3方向からの視線を遮るためプライバシーの高い外空間を実現します。

開く1面の方向の日当たりや視線の先に見えるものによって、明るさや風通し、開放感を向上させられます。

ロの字型でつくる中庭

「ロの字型」は中庭を4方向から建物で囲む、完全にプライベートな庭をつくれるスタイルです。

中庭が家の中心に配置され、奥の部屋まで光を取り入れやすいのがメリットです。

ただし、四方を囲まれる庭自体には光が入りづらく、庭が水はけできる設計にしなければなりません。また、庭をぐるりと囲むために建物面積が増え、やや広い敷地面積が必要になります。

L字型でつくる中庭

建物で周りを囲わずとも、2辺のみ建物に接する「L字型」でも中庭のようにつくれます。隣地などからの視線を遮るために、塀や樹木などで囲いをつくるのがおすすめです。

L字型は建物の間取りの制約が少なく、狭い敷地や変形地でも取り入れやすいのがメリットです。

土地の形や間取りによって、つくれる中庭のスタイルが変わります。
いずれのスタイルでも、窓を設けられる壁が増え、囲まれたプライバシー性の高い外部空間ができるのが中庭です。

中庭のある家のメリット

つづいて、中庭をつくるからこそ得られるメリットを5つご紹介します。

  • 日当たり・風通しが良くなる
  • プライバシー性の高い庭が得られる
  • 都市型でも外を感じられる
  • 手入れする庭の面積が少なく済む
  • 個性的な住まいにできる

日当たり・風通しが良くなる

とくに都市部の住宅が密集している地域では、隣の家との距離が近く、日当たりや風通しが悪いケースも少なくありません。

そうしたケースでも中庭をつくることで、窓を設置できる面を増やせるため、光や風を取り入れやすくなります。

たとえば、敷地の北側にある部屋は光や風が通りにくいため、採光の不要な水まわりや収納を配置するのが一般的です。しかし、中庭から太陽光を取り入れることで、南面から離れていても明るく快適な居室をつくれます。

プライバシー性の高い庭が得られる

中庭は、建物など背の高いもので囲うため、隣の家や通りからの視線が気にならない、安心してくつろげる庭になります。
プライバシー性が高いため、目の届く範囲で小さなお子さんやペットを安全に遊ばせられるでしょう。

また、大きな窓を中庭に面して設置して採光できるので、道路側や隣家に面した外壁に防犯性の高い小さな窓にできます。外からの侵入経路が少なくなり、防犯面でも安心です。

プライベートな空間を確保でき、防犯においても優れている点が中庭のメリットです。

都市型でも外を感じられる

中庭を取り入れると窓を設けられる部屋が増え、家の内と外の一体感が高まる効果があります。

とくに、都市型の住宅はコンパクトな敷地に建てることが多く、広い外庭を作るのは簡単ではありません。隣の家との距離も近く、カーテンを閉めっぱなしの住まいも多いでしょう。

中庭をつくることで、太陽光をたっぷりと取り入れられ、自然を身近に感じやすい間取りにできます。

手入れする庭の面積が少なく済む

中庭は、一般的な庭よりも面積が小さいものが多いため、植栽や芝生などの手入れが少なくて済みます。
外から砂などが入りにくい仕上げに施すことが多いのも、庭の手入れが楽な理由です。たとえば、ロの字型の場合、水はけが良く手入れしやすいタイル仕上げをおすすめします。

また一般的な庭は、敷地の外から植物の種が飛んできて雑草が生えることもあります。その点、中庭は外部の影響を受けにくく雑草の手入れも少ない傾向です。

シンボルツリーなど植栽を取り入れた場合も、風の影響が少なく落ち葉が散らばりにくいでしょう。

個性的な住まいにできる

中庭があることで、住まいのデザインを個性的に仕上げられます。
建物の形をコの字型やロの字型に設計することから、画一的な家の間取りになりにくいためです。

たとえば、中庭で過ごす時間をコンセプトに、内と外とがつながる間取りを提案できます。フローリングから地続きでウッドデッキなどを設置すると、実際の部屋面積よりも奥行きが感じられ広く見えます。

部屋のインテリアとあわせて、和風・モダン・リゾート風の中庭デザインもおすすめですよ。

中庭で過ごしたい時間をイメージしながら、信頼できる設計士に間取りを相談してくださいね。

まとめ

中庭とは、建物や壁、外の塀に囲まれた屋外スペース。

窓を増やせるため室内の日当たりや風通しが良くなり、外からの視線が気にならない庭が得られます。都市型の面積の限定された住宅にもおすすめです。

ただし、中庭がある家だからこその注意点もあります。

後半では中庭のある家のデメリットとそれをカバーする設計のコツについて解説します。
▷『都市型住宅にこそおすすめ!中庭のある家のメリット・設計のコツを解説 ~後編~』

 

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中庭を希望する場合は、建築会社選びの段階から要望を伝え、設計力のある会社に依頼するのがおすすめです。

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