皆さんこんにちは!アイズホームの広報担当・ウメムラです。
アイズホームでは、住宅の居室の床材として、無垢のフローリングを標準で採用しています。
合板フローリングと呼ばれる薄い板を重ねた床材が標準の企業が多い中、無垢フローリングを強くおすすめするのには理由があります。
今回は、無垢フローリングの住まいを多く創ってきた私たちだからこそ知る魅力をお伝えします。
無垢フローリングを考えているものの、お手入れの大変さで悩まれている方は、ぜひご一読ください。
無垢のフローリングとは
無垢のフローリングは、天然の木材を一枚板のまま使用した床材です。
一般的な建売住宅など床に多く使われている合板フローリングは、薄いベニヤ状の板を何枚も重ね、表面に木目のシートを貼って形成されています。
一方、無垢フローリングは、床材の厚み分をそのまま木材から切り出してつくられた床材です。
本物の木の持つ自然な風合いや質感が、落ち着いた住まいを求めるご家族から選ばれています。
自然な雰囲気や高級感から人気がある無垢フローリングですが、合板フローリングとは異なる管理方法や定期メンテナンスを気にされる方も多いです。
新しい家の床材として採用するなら、無垢の特性をよく理解しておきましょう。
無垢フローリングをおすすめする理由
無垢フローリングには、多くの魅力的な特徴があります。
ここでは、無垢フローリングの3つのメリットをご紹介します。
天然木のあたたかみ
無垢フローリングの最大の魅力は、天然木ならではのあたたかみです。
木本来の質感や風合いを持ち、室内に自然で上質な雰囲気をもたらします。
木材の種類によって異なる色合いや木目を選べる点も無垢材の魅力。既製品の木目とは異なり、床板1本1本に表情があります。
踏み心地のよさ
無垢フローリングの、裸足で歩いたときの優しい踏み心地は、ぜひ一度体験してほしいもの。
適度な硬さで、足への負担が優しい床材です。家事で立ちっぱなしになり、足が疲れてしまうという方にもおすすめですよ。
断熱性に優れ熱伝導率が低い無垢材の踏み心地は、冬は暖かく夏は涼しく感じられることも特徴。
年間を通して快適な生活空間づくりに役立ちます。
経年変化を楽しめる
経年変化を楽しめる点も無垢フローリングの魅力の一つ。
陽が当たったり人が踏みしめたりすることで、色が変化し時間とともに艶が出てきます
経年変化は、樹種によっても差があります。
たとえば、ナチュラルな風合いが人気のオーク(ナラ)の無垢床は、経年変化で茶色っぽいベージュ色から黄色みがかった色味と変化していきます。
濃いダーク色が特徴のウォールナットでは、飴色っぽい茶色に変化していき、木目のコントラストもはっきりしていきます。
住んだ数年先の色合いを想像して、無垢フローリングの樹種を選ぶのも楽しいですね。
無垢フローリングの注意点
無垢フローリングには多くの魅力がありますが、いくつかの注意点も存在します。
ここでは、無垢フローリングを採用する前に知っておくべき3つの注意ポイントを紹介します。
変形の可能性がある
無垢フローリングの特徴の一つに、湿度や温度の変化に敏感であることが挙げられます。
天然木には、湿気が多い環境では膨張し、反対に乾燥した環境では収縮する性質があります。このような変形する性質により、フローリングの隙間がひろがったり反りが生じたりすることがあります。
床暖房との併用ができない無垢フローリング材もあるので、暖房器具を選ぶ際は注意しましょう。
無垢フローリングの変形は、室内の温湿度管理や定期的なメンテナンスによってやわらげられます。また、変形しても時間経過でもとに戻ることもあります。
後述するお手入れ方法を、参考にしてくださいね。
傷がつきやすい
無垢フローリングは、一般的な合板フローリングに比べて柔らかい性質です。
そのため、家具を移動させるときや物を落としたときに、傷がつくことがあります。
たとえば、重い家具の脚、砂粒なども、床に凹みや傷をつける原因です。
とはいえ、対策の方法はいくつかあります。
たとえば、比較的硬い広葉樹の樹種を選ぶのもおすすめです。ウォールナットやブラックチェリー、オークといった広葉樹の無垢フローリングなら、合板フローリングよりは柔らかいものの、細かい傷はつきにくいでしょう。
また、無垢の床に限った特別な対策をせずとも、家具の脚にフェルトを貼ったり、こまめに掃除機掛けするなど、普段の生活で傷を防げます。
ついてしまった傷やへこみを修復できるのも無垢フローリングの特徴です。
予算が大きくなる
無垢フローリングは、一般的なフローリングに比べて価格が高いことが特徴です。
高品質な天然木を使用していることや、製造過程に手間がかかることが理由。
また、床は施工面積が大きいため、1㎡あたりの差は小さくとも家一棟分になると大きなコストになります。
昨今の資材価格の高騰で、数年前よりも無垢フローリングの価格が上がっていることも事実です。
初期投資が大きくなるため、予算内で調整が必要でしょう。
無垢フローリングを採用する場合は、コストバランスやトータル予算をしっかり相談できる依頼先を見極めてください。
標準採用しているアイズホームでも、突板フローリングのラインナップをご紹介するケースもあります。
無垢フローリングのお手入れ方法
無垢フローリングを長く美しく保つには、適切なお手入れが欠かせません。
ポイントに注意すれば、経年変化を楽しみながら心地よい肌触りを維持できますよ。
覚えておくべきポイントは2点です。
①水分を染み込ませないこと
②ワックスの保護効果を維持すること
注意ポイント①水分を染み込ませないこと
無垢フローリングは水分を吸収しやすい性質があります。
そのため、普段の生活では以下の点を守りましょう
- 水分を多く含む雑巾を使わない
- ウェットタイプのフローリングシートは避ける
- 水分をこぼした時にすぐに拭き取ること
水拭きするときは硬く絞った雑巾を使いましょう。
また、食事の飲み物やソースをこぼした時には、染み込まないうちにすぐに拭き取ります。
トップコーティングが効いていれば、こぼれた瞬間から染み込んでしまうということはありません。
油分を含むものがこぼれたままになると、シミに残りやすいので注意しましょう。
上記に注意すれば、普段のお手入れは一般的なフローリングとさほど変わりません。
掃除機掛けやドライタイプのウェットシートは、問題なく利用できます。
合板フローリングよりも床材同士の隙間が多いものの、通常の掃除機がけでキレイにできます。もし、隙間の汚れが溜まってきたときは、つまようじなどでかき出し、掃除機で吸ってください。
注意ポイント②ワックスの保護効果を維持すること
施工したての無垢フローリングの表面は、オイルなどによってコーティングされた状態になっています。この塗装の効果が切れてくると、乾燥しやすく、また湿気を含みやすくなるため、劣化・変形を加速させます。
表面の保護を維持するために、半年に一度程のペースでワックスがけを行いましょう。
ワックスがけには、床が汚れにくくなり、色の深みと艶が増す効果があります。
家族で定期的なメンテナンスをすれば、家への愛着も深まりますよ。
また、部分的にシミができてしまった場合には、その部分だけやすりなどでこすり、薄くワックスを塗って補修できます。
お手入れの大変さから採用を迷う方もいますが、コツをつかめば難しくありません。
むしろ、もし傷やシミができてしまっても、DIYで簡単に修復できる床材です。
天然木の性質を理解し、無垢の温かみを楽しんでくださいね。
おすすめの自然塗装ワックス
無垢フローリングのメンテナンスにどのようなワックスを使うべきかとご質問いただくことがあります。
アイズホームでは、自然由来のオイルワックスをおすすめしています。
いくつかを例に挙げてご紹介します。
ひとつはキヌカオイルです。
米ぬかの油を原料とした100%自然素材のオイル。
原料がお米なので、万が一小さなお子さんやペットがなめてしまっても、身体に害はありません。
木の本来の色をそのまま活かしたい樹種には、特におすすめしています。深みと艶が増し、無垢の魅力を引き出します。
もうひとつは、蜜蝋ワックスです。
ミツバチが分泌する天然の蝋に植物由来のオイルを混ぜた自然由来の塗装です。
ホームセンターやネットショップで入手しやすいでしょう。木製のスプーンやフォークへの塗装にも使えるほど優しいワックスです。
木本来の色や木目が鮮やかになり、効果が長く持続します。
なお、ウレタン塗料や樹脂コーティングのワックスは、無垢の呼吸を止めて良さを半減させてしまうため、おすすめしていません。
無垢の魅力を活かすなら、オイルや自然由来のワックスをつかってみてください。
無垢材のメンテナンスについては、下記の記事でも紹介しています。
◆アイズホームおすすめの素材をご紹介!~自然派ワックス・キヌカ~
まとめ
無垢フローリングは、自然の温もりを日常的に感じられる選択肢です。
手入れを心配する方も多いですが、実は思ったほど難しくありません。
傷やシミがつきやすい欠点も、補修の手軽さでカバーできますよ。
化学物質を含まない自然素材は、健康的な住環境づくりにも貢献します。
アイズホームでは、無垢フローリングを始め、天然素材を採用した住まいを多くお手伝いしています。
無垢の床に迷っているなら、ぜひお声かけください。
実績やサンプルをご紹介しながら、より深い魅力をお伝えします。
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