
皆さんこんにちは!アイズホームの広報担当・ウメムラです。
新築住宅の工事では、「管理」と「監理」という2つの「カンリ」という用語が使い分けられていることを知っていますか。
もちろん多くの方は、2つの用語の使い方を知らずとも、安心して家づくりを進められます。
しかし、地域工務店と設計事務所でタッグを組むメリットのひとつが、まさにこの「管理」と「監理」がどちらも行き届いた現場にできることなのです。
2つの「カンリ」の豆知識で、安心の家づくりの理解が深まるかもしれません!
今回は、あえて専門用語である「管理」と「監理」について解説します。
新築工事には「管理」と「監理」がある
建築の工事では、「管理」と「監理」という2つの「カンリ」という用語が使われます。
2つの「カンリ」は、読み方は同じでも、担う役割が異なります。
「管理」は、現場をスムーズに進めるための工程管理・安全管理・原価管理といった実務的なマネジメントを指す言葉です。
一方「監理」は、設計図書通りに工事が行われているかを第三者的に確認する意味で使われています。
たとえば設計事務所や建築士が、工事が設計図・仕様書通りに正しく行われているかを、第三者の立場で確認・検査することです。
まずは2つのカンリの違いを、簡単に説明します。
住宅建築現場の「管理」とは
現場管理とは、工事現場の全体を把握し、工事を円滑に進めるための業務のこと。工程・原価・品質・安全など、さまざまな面への配慮が求められます。
たとえば以下のような作業が「管理」の仕事です。
- 工事全体の工程管理(スケジュール調整、進捗確認)
- 資材や機材の手配
- 作業員の配置と労務管理
- 安全管理(現場の危険箇所の点検・対策)
- 品質管理(施工基準や仕様書の遵守確認)
- コスト管理(予算の配分や経費の調整)
- 関係業者や施主との連絡・調整
たとえば、資材の納入遅れが発生した場合に、工程を見直ししたり、追加人員を手配したりする調整も、管理の仕事に含まれます。
現場のマネジメントを行き届かせ、工期遅延や事故のリスクを最小限に抑えて、高品質な住宅づくりを進めています。
住宅建築現場の「監理」とは
監理とは、工事が設計図書や仕様書通りに正しく行われているかを確認する業務です。
さらに、建築士法で定められた「建築士」の業務のひとつでもあります。
建築士の役割は、図面を作成するだけでなく、意図したデザイン通りに工事が完了するのを見届けることだからです。
たとえば以下のような作業が「監理」の仕事です。
- 定期的な現場確認・検査
- 重要工程(基礎・構造・仕上げ等)の立ち会い検査
- 問題や不適合箇所の指摘と是正指示
- 工事記録や検査記録の作成・管理
たとえば、設計図と異なる工事が見つかった場合、監理者は速やかに指摘し、管理者に改善の連絡をします。
監理が行き届いている現場は、設計の意図や施主のこだわりをしっかり反映できます。
監理は建築家の強み
建築家や設計事務所に家づくりを依頼して受けられる恩恵のひとつが、「監理」体制を強化できる点です。
なぜなら「監理」は建築士の大切な仕事のひとつであるため。
地域工務店に注文住宅を依頼した場合、「監理」もその工務店がおこないます。設計図の作成や申請業務が必要なので、工務店には社内に建築士資格のある者が在籍しているはずです。
現場の「監理」も、当然ながら社内の建築士がおこないます。
一方、建築家や設計事務所は、主に設計を担当し、施工は別の工務店に依頼するのが一般的。施工を依頼される工務店も「監理」と「管理」をどちらもおこないます。
そのため、建築家や設計事務所に依頼をすると「監理」がダブルチェックできる体制になるのです。
たとえば設計事務所は、工務店の工事内容も客観的にチェックし、設計図通りかどうかを確認できます。
見落としや手抜き工事のリスクも減り、依頼主からすると安心感が高まりますよね。
まとめ
新築住宅の工事では、「管理」と「監理」という2つの「カンリ」という用語が使われています。
管理は工事現場の工程・原価・品質・安全など全体的なマネジメントをおこない、工事を円滑に進める仕事のこと。
現場監理とは、設計図面の通りに正しく工事が行われているかを確認する仕事のことです。
設計事務所や建築家に注文住宅を依頼すると、「監理」体制をダブルチェックで進められるメリットがあります。
アイズホームは地域工務店でありながら、設計事務所と協業し、デザインも性能も諦めない家づくりを提案しています。
というのも、設計事務所を施主が選んで依頼する家づくりでは、「監理」のメリットがあると同時に、「施工者を選びづらい」点がデメリットに挙げられます。
参考▷『設計事務所が建てる家とは|メリット・デメリットを解説』
地域工務店として実績を重ねてきたアイズホームが、優秀な設計者を探して設計事務所と協業することには、お互いのデメリットをカバーできるからです。
アイズホームの新しい家づくりの提案【建築家と建てる高性能住宅】については、こちらのページをご覧ください。
▷『住宅ディレクターと最高の家づくりをしよう』
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