新築の気密測定はしたほうがいい?メリットや基準レベルを解説【前編】

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皆さんこんにちは!アイズホームの広報担当・ウメムラです。

家づくりを進める中で、「気密測定」という言葉を目にしたことがある方も多いのでは。
気密測定は、快適性や省エネ性能をチェックする検査です。

アイズホームでは、品質に安心いただくため施工する注文住宅全棟で気密測定を行っています。

「そもそも気密測定って何?」
「気密測定はやったほうがいいの?」

と気になっている方に向け、今週は「気密測定」について2回に分けて解説します。
前編の今回は、気密測定とは何なのか、気密測定を行うメリットについてお伝えします。

健康に優しい住まいを希望されているなら、ぜひ読んでいただきたい内容です。

気密測定とは

気密測定とは、住宅の隙間の大きさを調べる検査です。
家全体にどれくらいの隙間があるのか「C値」という数値で表します。

気密性が高い家は冷暖房効率が良く、快適で省エネな暮らしにつながります。

まずは気密検査について、概要を説明しましょう。

気密測定とはどんな作業?

気密測定は、家の全ての換気口を養生テープで目張りし、専用の機械で家の隙間の面積を算出します。

作業は、断熱材の施工が終わったタイミングでおこなわれます。測定結果によって隙間が多いとわかれば、この段階で調整できるためです。

気密性はどうして重要?

気密性とは、建物の内部と外部の空気の出入りをいかに最小限にできるかの住宅性能のことです。
壁や床、天井、窓やドアの周りなどに生じやすい隙間をしっかりと塞ぎ、意図しない空気の流入や流出を最小限に抑える能力を指します。

一方、一緒に解説されることの多い断熱性とは、熱の移動を抑制する能力のことです。壁の内部に断熱材などを施工し、室内外の熱の出入りを防ぐ性能を表します。

ダウンジャケットで例えるなら、断熱性は中綿を厚くすること、気密性はファスナーや袖口から空気が入り込まないようにすること、といったイメージ。
どちらかが欠けてしまったら、寒い上着になってしまいますよね。

同じように、気密性が低いと家の隙間から外気がどんどん入り込んでしまいます。その結果、いくら断熱材を入れても夏は暑く、冬は寒い家になってしまうのです。

さらに、高い気密性は構造内部の結露防止にも役立ちます。建物の隙間で温かい空気と冷たい外気が触れると、温度差が生じ見えない場所で結露する恐れがあるため。
気密性が高い住宅はこうした内部結露も起こりにくく、湿気による木材の劣化やシロアリ被害を防ぎます。

C値とは何?

C値とは、「家にどれだけの隙間があるか」を表す数値です。C値は以下の計算式で求めます。

C値=住宅全体の隙間の合計面積÷延べ床面積

たとえば、延床面積が100㎡で隙間面積が50㎠なら、「C値=0.5(㎠/㎡)」という計算です。
C値が小さいほど、気密性が高い住宅であることを意味します。

全棟で測定をおこなう目的は?

アイズホームが全棟で気密測定を行うのは、同じ会社が建てた住宅でも、同じC値になるとは限らないためです。

個別に気密測定を実施していないハウスメーカーや工務店もありますが、住宅の間取りや施工品質によって、数値も左右されるもの。

快適で省エネルギーな家を建てるなら、その会社のC値を参考にするだけでなく、完成した住宅それぞれの気密測定を行っている施工会社をおすすめします。

気密測定をおこなうメリット

気密測定をおこなうメリットは、次の2つです。

  • その家の気密性がわかる
  • 施工者を信頼できる

メリット[1]その家の気密性がわかる

気密測定を行う最大のメリットは、“その家”の気密性を確認できる点です

多くの工務店やハウスメーカーのパンフレットには「C値:○○」といった数値が記載されていますが、これらはサンプルの1棟を測定した結果であることがほとんどです。

実際には、家の間取りや施工状況によって気密性は1邸ごとに異なります。自分が住む家の気密性がどうなのかを正確に知るには、個別の気密測定が必要です。

気密測定を行うことで、家全体の隙間を正確に把握できるだけでなく、隙間が多い箇所を探すことができます。そのため施工後でも補修作業が可能です。

さらに近年は、売却や譲渡時にも性能の証明が高く評価される傾向があります。将来的な資産価値を向上させるためにも、気密測定を残せることにはメリットがありますよ。

メリット[2]施工者を信頼できる

全棟で気密測定ができるのは、自社の品質に自信を持っている証拠とも言い換えられます。
測定結果がデータとして残るため、施工の善し悪しが明確になるからです。

気密測定の数値を低くするには、施工段階で隙間を作らないよう丁寧な作業が求められます。現場全体の品質意識が高まり、施主との信頼関係にもつながります。

まとめ

気密性の高さは、新築住宅の快適さ、光熱費に大きく影響します。

ハウスメーカーのカタログにC値が記載されていても、自分の家がどの程度の気密性能を持つかは気密測定をしなければわかりません。

  • 気密性とは家の隙間の面積が少ないことで、「C値」で表す。
  • 気密測定で実際に住む家の数値がわかる
  • 施工品質をチェックでき、施工者との信頼関係構築につながる

安心で快適な住まいづくりを目指すなら、上記のポイントを参考に気密性も重視してくださいね。

気密測定の費用や目安の数値については、次回の【後編】でさらに詳しくご紹介します。
『【新築】気密測定はしたほうがいい?メリットや基準レベルを解説【後編】』

アイズホームでは,、全棟で気密測定を実施しています。
家族が快適に健康に過ごせる家づくりのため、さまざまな提案をしている工務店です。
家庭用エアコンで叶える全館空調システムや、家族に優しい天然素材を活かした設計がアイズホームの強みです。

わたしたちの性能へのこだわりはこちらからご覧ください。
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