私の家は家計を妻が担当していますが、O型の血液型が災いしてか、結構アバウトな
家計簿になっております。
まあ、書いているだけいいのかもしれませんね。
このブログをご覧になっているお客様の中では、どれだけの方が几帳面に家計簿を
つけていらっしゃるでしょうか?
通常の家庭では食費や光熱費など、様々な支払先を考慮した上で、「今月はここま
で遊行費に使えるね。」 とこんな感じでしょうか。
日常生活の中では、持ってるお金やクレジットカードなどで、買い物をする
のが多いですが、チョット大きい買い物などは、ローンを組むのが一般的です
よね。
私もつい先日、子供の進学のために塾へ通わせることになりましたが、その
あまりの高さに... もちろんローンを組みました。(^^;)
この他にも私共が扱っている住宅や車の購入、子供の進学の費用とか...
今のご時世、現金一括でお支払いになられる人というのは、なかなかいらっ
しゃらないのではいないでしょうか。
でも、借りられればいくらでも借りればよいというものではありません。
月のお給与が20万円の人が、月々18万円の住宅ローンを組んだとしたら
どうでしょうか?
電気代や食費、携帯電話の使用料など、孫ほかの生活費を考えれば、返済
出来ない借入はできません。
ただ、その前に金融機関がそこまでのお金を貸してはくれないでしょう。
それはなぜでしょうか?
簡単な答えですが、貸しても返せないお金は、回収できないリスクから
金融機関は貸してはくれません。
では、金融機関はお客様に対してどのくらいの金額を貸してくれるので
しょうか?
それは...
分かりません(汗)
なぜなら、金融機関は表面上これを公表していないからなのです。
なので、私共で住宅ローンについてご相談を受けた際には、「返済負担率」
という割合を使い、"いくらくらい借りれば良いのか"を今後のお客様の
ライフプランとともに考えてまいります。
「返済負担率」の割合というのは、住宅ローンの返済額が、お客様の世帯年収
の何%になるのかということです。
私共ではこれを上限として25%を目安として考えています。
(一般的には30-35%の範囲でお考えになる不動産業者様や工務店様が多い
です)
ちなみに、この「年収」は、当社の場合は手取りの世帯年収で考えており、
お客様と初めてお話をさせていただく際には、ザックリと世帯年収額×8割で
計算し、これに返済負担率を掛けて計算をさせていただいております。
例えば、世帯年収500万円の方であれば、
500万円×80%=400万円 がザックリとした世帯手取り年収となります。
これに年間の返済負担率を25%として掛けると、
400万円×25%=100万円 が、みなしの年間返済額となります。
これを1ヶ月あたりに再計算すると100万円÷12カ月=約83,333円となります。
これがみなしの月額返済額となるのです。
これを長期ローンに割り振り住宅ローンの借入額を計算してすると
35年ローンであれば、年間返済額 100万円×35年=3500万円、
25年ローンであれば、年間返済額 100万円×25年=2500万円、
これを住宅ローンの目安として考えています。
年収600万円であれば、
600万円×80%×25%÷12カ月=10万円/月
これが月々の住宅ローン返済額目安となり35年ローンの場合、
4200万円が借入金額の目安です。
前述のように、金融機関や他の不動産業者、工務店などによっては、
この「返済負担率」を「税込世帯年収」の30%~35%で考えるところも
あります。
「返済負担率35%」で計算すると、
世帯年収500万円の方が住宅ローンを組んだ場合、
500万円×35%×35年=6125万円が借入金額上限となります。
年収600万円では7350万円です。
住宅ローンには借り入れるを受ける際に審査があるので、この金額を実際に
借りられるか、借りられたとしてもお客様が実際に借りるかどうかは別です。
私共は返済負担率が「30%~35%」というのは、少し高いリスクの返済負担率
だと考えております。
というのも、返済負担率35%で計算した場合の住宅ローン返済額は、
年収500万円の方だと 約18万円/月
年収600万円の方だと 約22万円/月 のご負担になるからです。
(フラット35 年1.36%にて計算)
家は、「建てること」が最終目標ではなく、「建てた家でどのように暮らして
いくか」、が最も大事だと私たちは考えています。
上記金額は、この大きな目標から考えると、過大な負担になるのではないで
しょうか。
家を建てれば、後に固定資産税などもかかります。
又お子様が健やかに成長なされば、お子様の教育費や塾の費用なども(^^;)
必要になります。
家族が増えれば、お車だってワゴンタイプ必要になるでしょうし、ご家族でお食事や
ご旅行にだって行くことでしょう。
幸せにご家族たちと暮らすために新しく家を建てても、それが仇となって、その後の
何十年の暮らしに潤いがなく、常に家計の収支がカツカツで、お子様が習い事もでき
ない、お出掛けもお買い物もできないというのは本末転倒な気がします。
だからこそ、私どもは、ご希望のライフスタイルを聞き、ご家族の暮らしを考えた
上で、一番重要なお金の話と家づくりの話をじっくり時間をかけてさせていただくのです。