
皆さんこんにちは!アイズホームの広報担当・ウメムラです。
先日、「借景の家」をコンセプトにした完成見学会をおこないました。
外の景色を取り込む大開口の窓に、新しい住宅の可能性を感じた機会になりました。
ところで、「借景」がどのような由来かご存じですか。
今回は、住宅設計に取り入れられることも多い「借景」について、深堀りしてまとめています。
「都心でも自然を感じられる注文住宅にしたい」
「注文住宅の敷地探しで困っている」
「設計事務所との家づくりについて興味がある」
こうした人にも、きっとお役に立てる内容になっていますよ。
借景とは
借景は、もともと日本庭園や中国庭園で用いられてきた造園技法です。
庭園の外にある山や森林などの自然風景まであたかも庭の一部であるかのように取り込む手法のことを呼びます。京都の修学院離宮や大名庭園などは、借景の代表例として有名な庭園。
借景の効果は、庭の広がりや奥行きを演出できることです。
近年は住宅設計の技法としても、「借景」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
庭園と同じく、窓越しに見える風景を取り込み、広がりや奥行きを感じさせることが目的です。
面積が限られる都市住宅でものびのびした暮らしを望む方にもおすすめできます。
借景を住宅に取り入れる方法
借景を住宅に取り入れるには「景色を切り取って画になること」「外からの視線が気にならないこと」のどちらの条件も満たす方角を見極めることが重要です。
たとえば一般には、南向きに大きな窓を設置し、昼間はカーテンで外からの視線を遮る家が定番です。
しかし、南面にキレイな景色が広がる敷地ばかりではありませんよね。敷地によっては、南は隣家の壁しか見えず、北側のほうが開放的な場所もあるでしょう。
そうした敷地では、北側に風景を切り取る窓を設置して借景にします。
さらに、せっかく大きな窓で景色を切り取っても、道路の往来が気になってずっとカーテンを閉めっぱなしでは、結局借景の暮らしにはなりません。外からの視線が気にならないよう、窓の高さや大きさの調整も重要です。
借景の家は、敷地の特性を活かす、セオリー通りではない間取りづくりが求められます。
借景のある暮らしのメリット
借景を住宅に取り入れると、いくつものメリットが生まれます。
ここでは、以下の3つについてお伝えします。
- 四季・自然を感じられる
- 部屋を明るくできる
- 広さを感じられる
四季・自然を感じられる
借景を住宅に取り入れられると、室内にいながら自然を感じられます。
季節ごとに変化する風景を自宅の窓から見られるのは、想像よりも新鮮に感じるものです。
たとえば、真冬の雪が降り積もる様子を、温かい室内からずっと見ていられます。近年の高断熱サッシを設置していれば、真冬でも窓からの冷気で部屋が冷えるのを気になりません。
身近に自然を感じること自体にリラックス効果があるので、生活のなかで窓の外が視界に入るたびに気持ちが安らぐ瞬間をつくれますよ。
部屋を明るくできる
借景の家は、景色を家に取り込む前提であるため、常にカーテンを開けて暮らせる設計が理想です。
北側であっても、レースカーテンのない大きな窓があると、部屋はぐんと明るくなります。
ちなみに最近は「カーテンレスな暮らし」自体の人気も高まっています。外部からの視線をカーテンで遮るのではなく、中庭や高窓などを設けて工夫し、レースカーテンを開けたまま暮らせるようにする設計です。
視線を遮る必要がなければ、日中は外の景色と明るさをダイレクトに感じられます。
広さを感じられる
奥行きを作り出す借景の技法は、空間に奥行きを作り出す効果もあります。
窓の外の風景まで「空間の延長」として認識できることが理由です。
たとえば、大きな腰窓の外に見える景色が、隣家の壁では圧迫感がありますが、遠くの山林ならのびやかな気持ちになりますよね。
設計で視線が遠方まで届く工夫ができると、圧迫感のない開放的な住環境を演出できるのです。
借景のある暮らしを叶えるには
借景を住宅に取り入れるには、高い設計力が不可欠です。
敷地を読み取る力に加え、ふさわしい方角を家族が過ごす部屋・窓配置に反映させるアイデア力が求められるため。
高台で南に美しい景色が広がる敷地なら、セオリー通りリビングを南側に配置すれば良いでしょう。
しかし、都心部で家同士の距離が近い敷地では、北側に大きな窓を配置したり、2階のリビングにしたりといった柔軟性がなけえば叶えられません。
土地探しから始めるケースでは、借景のできる土地とそうでない土地を見極める必要があります。
このような設計は、建築家や設計士の専門的な視点が重要です。
そのため、借景の家づくりを希望するなら、敷地の活かし方を熟知した設計者選びがカギになります。
言い換えると、パートナー選び次第で、敷地の個性を最大限に生かす心地よい家づくりが叶えられます。
まとめ
借景とは、もともとは庭園の設計技法。最近は住宅にも取り入れ、室内の広がりや奥行きを感じさせる提案に活かされています。
自然のリラックス効果を得やすくなり、明るさと開放感を実現できる点が、借景の家のメリットです。
ただし、借景の家を建てるには、高い設計力が欠かせません。
固定概念にとらわれず、敷地を活かした柔軟な設計ができる建築パートナーを探してくださいね。
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